コロナ消毒の正しい知識❸「光触媒の闇の部分とは?」
- ウイルス除菌 研究所

- 2020年10月3日
- 読了時間: 3分

※キチンと理解するために必ず最後まで読んで下さい
こんにちは!ウイルス除菌研究所です♪本日は「光触媒」について解説していきます。
この記事で学べること
光触媒効果の正しい理解
光触媒が新型コロナウイルスに効果があるのか
光触媒の効果が発揮されるまでの「時間」
光触媒が効果を発するのはどんな時か考える

最近、巷では「光触媒コーティング」を使用した抗菌・抗ウイルス施工の業者が増えています。たしかに弊社でも一定の効果はあると思っています。
しかし、利用者にどんな効果があるか尋ねると「ウイルスを弾く」とか「付着したらすぐ不活性化されるんでしょ」など間違った認識で利用されている方がほとんどです。
販売している業者ですら間違った認識で販売していることもあります。
光触媒は、ウイルスが付着するからこそ効果を発揮します。一般的に有名な酸化チタンでご説明していきます。
酸化チタンは、紫外線を当てることにより、「分解力」と「親水性」の作用を発揮します。
1.分解力
様々な有機物を分解できるので,汚れや臭いの除去や抗菌作用が得られます。
簡単説明すると、酸化チタンに光が当たることにより、酸化チタン表面に分解力を持つ2種類の活性酸素が(スーパーオキサイドイオン,水酸ラジカル)発生します。
2.親水性
表面が水に濡れやすくなり,雨水がかかると汚れの下に入り込み、浮き上がることによって、汚れが流れ落ちます。また曇り止め効果も得られます。
酸化チタンに光が当たることにより、酸素と空気中の水が反応を起こし-OH(親水基)ができます。
基本的には、太陽光だけでなく屋内の照明でも効果を発揮すると言われています。要するに、酸化チタンにウイルスが触れた状態で、光があたれば徐々に分解していくということです。
一部の光触媒は新型コロナに効果があるかも?

結論からいうと一部効果はあります。「奈良県立医科大学」の研究によると可視光応答形光触媒による新型コロナウイルスの不活性化が確認されています。
じゃあ、光触媒コーティングしておけば安心じゃないかと思いますよね?
これでは販売業者の思うツボです。
なぜなら、今回の実験に使用された光触媒には「銅」が入っているからです。一般的な大手や業者が使用している光触媒コーティングには「銅」は入っていません。ここをしっかりと確認しましょう。
しかし、「銅」が入っていたからといって安心はできません。この前の章でウイルスが付着することでウイルスに効果があることを説明しました。じゃあ、どのくらいの時間で効果があるのか?ここが一番重要です。
効果が出るまで2~4時間かかる

光触媒の種類にもよりますが、大体2~4時間以上経過して初めて効果のある分解が期待できます。要するに、ウイルスは付着してから4時間近くは生存していることになります。
この間に、付着したウイルスに触れてしまい感染してしまう可能性は十分にあります。
4時間ですよ?!これなら自分たちで消毒した方がマシなレベルだと思います。
みなさん、お客様や従業員の事を思い高い料金を支払って作業を頼まれると思います。ぜひ、作業を頼まれる前に本当に効果があるのか?一度考えてから頼まれても遅くはないと思いませんか?
※今回のまとめ※
1.光触媒は「銅」が入っている場合は効果がある可能性がある
2.しかし、ウイルスは2~4時間生存している
3.本当に必要か「業者」の言いなりにならないで一度考える
今回この記事を書いたのは「光触媒」の営業が増えているらしくお客様からの相談が非常に多かったので書きました。
もし気になる点やご質問があったらコメントください。また、この記事が参考になったと思ったら「ハートボタンにいいね」をお願いします。
※ウイルス除菌研究所はウイルス・消毒液など、ウイルスに関わる事全てのことについて相談を無料で受け付けています。



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